「追記」の言い換え
「追記」は、すでに出したものの後ろに書き足す行為を指します。ところがメールで追記を送ると、相手の手元には内容の違う2通が残り、どちらが有効かを読み手が判断することになります。共有文書に「※追記」を足した場合も、本文と食い違ったまま両方が残ります。足すのか、直して出し直すのかは、読み手がどちらを先に開くかで結果が変わります。
場面で選ぶ言い換え 7選
| 言い換え | 相手・場面 | ニュアンスと使いどころ |
|---|---|---|
| 訂正 改まった場面 | 取引先・顧客 | 前に出した内容が誤っていた場合。どの記述を無効にするかを名指して打ち消す 避ける場面:前の内容が正しく、情報が増えただけのとき。誤りがあったと誤解される |
| 修正版の再送 標準 | 社内・取引先 | 差し替えて1通にまとめる。相手の手元に有効な版が1つだけ残る 避ける場面:相手がすでに前の版で作業を始めているとき。何が変わったかを別途書く必要がある |
| 加筆 標準 | 社内 | 文書の本文のなかに書き足す。どの章に何を足したかを示せば版の管理に載る 避ける場面:メールでの連絡。本文が固定されていないので、加筆という概念が働かない |
| 追伸 標準 | 社内 | 本文と関係の薄い一言を末尾に置く。私信や挨拶状に残る形式 避ける場面:業務上の条件や期限を書くとき。本文外の位置なので読み飛ばされる |
| 前便の〇〇を差し替えます 改まった場面 | 取引先・顧客 | 何を無効にするかを最初に名指す。相手は前のメールを開かずに判断できる 避ける場面:前便が届いているか分からないとき。まず受領を確かめる |
| 更新履歴に残す(「9月3日第2版:単価を修正」) 標準 | 社内・取引先 | 文書の冒頭か末尾に版と日付を並べる。誰がいつ何を変えたかが後から追える 避ける場面:一度きりの連絡。履歴の枠組みを作る手間が上回る |
| なお書きで本文に組み込む 標準 | 社内・取引先 | 別便にせず、1通のなかに収める。読む順序が壊れないので取りこぼしが減る 避ける場面:すでに送信してしまった後。送る前にしか使えない |
そのまま使えるメール例文
取引先へ、前に送った数値を打ち消して訂正する
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。サンプル工業の山田です。
本日10時にお送りいたしましたお見積書に誤りがございました。
訂正版をお送りいたしますので、前便のPDFは破棄してください。
誤っていたのは単価です。
誤:1個あたり2,400円 正:1個あたり2,600円
数量200個、納品先、納期に変更はございません。合計は税込572,000円となります。
弊社の入力誤りによるもので、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
お手数ですが、添付の訂正版をご確認くださいますようお願い申し上げます。
社内へ、修正版に差し替えて何が変わったかを示す
プロジェクト関係者各位
お疲れさまです。事務局の山田です。
9月18日レビューの資料について、修正版を共有フォルダに格納しました。
ファイル名は「0918_review_v2.pptx」です。
v1は削除しましたので、v2をご覧ください。
v1からの変更点は2か所です。
1. 12ページの想定コストを1,800万円から2,100万円へ修正(人件費単価の見直し)
2. 18ページのスケジュールを2週間後ろへ移動(環境構築の遅れを反映)
それ以外のページに変更はありません。
ご質問がありましたら、9月16日までに事務局までお願いします。
顧客へ、前の案内に情報を足したことを冒頭で伝える
お客様各位
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
9月20日のメンテナンスについて、前便では触れていなかった点をお知らせいたします。
作業時間帯(22時から翌2時)と、停止する機能に変更はございません。
追加でお伝えするのは、モバイルアプリの扱いです。
メンテナンス中、モバイルアプリは起動できますが、
データの同期のみ停止いたします。アプリの更新は不要です。
前便の内容と合わせてご確認いただけますと幸いです。
上司へ、報告書に版と日付を入れて更新を伝える
佐藤部長
お疲れさまです。山田です。
G社障害の報告書を更新いたしましたので、あらためてお送りします。
添付の冒頭に更新履歴を入れております。
9月3日第1版:発生状況と暫定対応まで
9月9日第2版:原因の特定結果と恒久対策の案を追加
第2版で新しく書いたのは3章と4章です。1章と2章に変更はありません。
お忙しいところ恐れ入りますが、3章と4章のみご確認いただければ十分です。
9月12日の部内会議で説明いたしますので、それまでにご指摘をいただけますと助かります。
使わないほうがよい言い換え
置き換えれば丁寧になるとは限りません。次の表現は実際に誤用として指摘されることが多いものです。
追記(前の内容と食い違う内容を足す)
前の記述を打ち消していないため、両方が有効なまま残ります。受け取った側は、新しいほうが正しいのだろうと推測しますが、推測させている時点で、どちらかが誤読されます。前の内容が誤っていたなら「訂正」と名乗り、どの記述を無効にするかを名指してください。
追記です(件名を変えずに2通目を送る)
同じ件名のメールが2通並ぶと、受信箱では見分けがつきません。相手が古いほうを開いて作業を始めると、そのまま気づかれずに進みます。件名の先頭に「【訂正】」「【差し替え】」を付けるか、本文の1行目で「本日10時のメールを訂正いたします」と書いてください。
※追記(日付を書かずに文書へ足す)
共有文書に印だけ付けて書き足すと、いつの時点の情報かが分からなくなります。数か月後に読んだ人は、本文と追記のどちらが新しいかを判断できません。「9月3日追記:単価を2,600円に修正」のように、日付と変更内容をセットで書いてください。同じ文書に追記が3つ以上たまったら、本文に取り込んで版を上げる時期です。
追記で期限や金額を伝える
追記は本文の外側にある位置なので、読み手は本題が終わったと判断した後で目にします。条件を左右する情報をそこに置くと、見落とされたときの影響が大きくなります。期限・金額・数量は本文のなかに置いてください。送信後に気づいた場合は、追記ではなく差し替えとして送り直すほうが確実です。
「追記」を使った文章を、相手に合わせて直す
このページの内容は、登録も課金もなくすべて読めます。無料枠があるのは下の変換ツールだけです(1日3回・1回 1,000 文字まで)。
事実・数値・日付は書き換えません。入力した文章は当サイトには保存されません。変換は国外(米国)のAI事業者で処理されるため、機密情報の入力はお控えください(プライバシーポリシー)。
直した文章
下書きに見つかった表現
文章を貼って宛先を選ぶと、ここに直した文章が出ます。
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よくある質問
無料で使えますか?
はい。登録もログインも不要で、すぐにお使いいただけます。要約は1日1回、1回あたり5,000文字まで無料です(日本時間の0:00にリセットされます)。参考文献ジェネレーターは回数制限なく何度でも無料でお使いいただけます。クレジットカードの登録は必要ありません。
「追記」と「追伸」はどう違いますか?
位置づけが違います。「追記」は書き足した内容そのものを指し、本文の一部として扱われます。
「追伸」は本文を書き終えた後に添える一言で、本文の外側にある形式です。
業務上の条件や期限を追伸に書くと、本題が終わった後の余談として読まれます。
伝えるべき内容であれば、本文に入れるか、差し替えて送り直してください。
送信後に情報を足したいとき、追記と再送のどちらがよいですか?
前の内容が誤っていたなら再送、正しいまま情報が増えただけなら追記の連絡で足ります。
判断の基準は、相手が前のメールを見て作業を始めたときに困るかどうかです。
困るなら差し替え、困らないなら足すだけで構いません。
どちらの場合も、1行目でどちらなのかを名乗ってください。
「追記」を件名に入れるべきですか?
入れるなら、追記ではなく中身を書いてください。
「【単価訂正】9月納品分お見積り」のように、何が変わったかが件名にあれば、
相手は開く前に古いほうを無視できます。
「【追記】」だけでは、読まなくてよいのか読み直しが要るのかが分かりません。
資料に追記を重ねてよいのはどこまでですか?
3つを超えたら本文に取り込んでください。
追記が並んだ文書は、本文を読んでから追記を順に読み、
矛盾があれば新しいほうを採る、という読み方を全員に強います。
読む人が増えるほど、この作業のどこかで間違いが起きます。
版を上げて本文を書き直し、更新履歴だけを残すのが確実です。
メールの「追記」と文書の「追記」は同じですか?
違います。メールは送信した時点で相手の手元に固定されるため、後から直せません。
そのため足すのではなく、差し替えとして送り直す必要があります。
共有文書は本文そのものを直せるので、追記ではなく修正が選べます。
直せる媒体で追記を選ぶと、本文と食い違ったまま両方が残ります。
相手から追記のメールが届いたら、どう扱えばよいですか?
どちらが有効かを確かめてから作業してください。
「本日10時のメールと本メールで単価が異なっておりますが、
2,600円が正で相違ないでしょうか」と一言尋ねるだけで済みます。
推測で進めると、後から差し戻しになったときに手戻りが大きくなります。
確かめた内容は、返信の本文に残しておくと記録になります。
長くなったメールを短くする
言い換えで整えたあと、全体が長すぎると感じたら要約AIに通してみてください。要点を残したまま短くできます。登録不要・無料です。