「ついでに」の言い換え
「ついでに」は、追加の依頼を「わざわざではない」と書き手の側が判定してしまう語です。実際に手を動かすのは相手なので、頼まれた側から見ると、負担の大きさを勝手に見積もられたことになります。自分の作業の「ついで」であって相手の「ついで」ではない、というずれが残るため、上司や取引先に使うと、相手の時間を軽く扱っている印象だけが残ります。
場面で選ぶ言い換え 7選
| 言い換え | 相手・場面 | ニュアンスと使いどころ |
|---|---|---|
| 恐れ入りますが、もう一点 改まった場面 | 取引先・上司 | 追加であることを認めたうえで頼む。手間を小さく見せないため、どの相手にも使える 避ける場面:依頼が 3 件以上あるとき。番号を振って並べたほうが読みやすい |
| この機会に 標準 | 取引先・社内 | 相手の手間ではなく時期の良さを理由にする。同じ対象を扱う依頼で自然に効く 避ける場面:2 件目が本題より重いとき。軽く見せようとしていると伝わる |
| 同じタイミングで 標準 | 社内 | 作業をまとめると往復が減るという事実を述べる。相手が損得を判断できる 避ける場面:まとめても相手の作業が減らないとき。こちらの都合だけになる |
| 差し支えなければ 改まった場面 | 取引先・上司 | 断る余地を明示的に残す。引き受けるかどうかの判断を相手に返す 避ける場面:必須の依頼。任意と誤解され、対応されないまま止まる |
| 重ねてのお願いで恐縮ですが 改まった場面 | 取引先 | 相手にとって負担であることを先に認める。同じ日に二度目の依頼を出す場面 避ける場面:一度目の依頼がまだ完了していないとき。催促と混ざって読める |
| お手すきの際に 標準 | 社内・上司 | 期限を相手のペースに委ねる。急がない追加依頼に向く 避ける場面:期日があるとき。後回しにされても催促しにくくなる |
| 別途あらためてご連絡いたします 改まった場面 | 取引先・上司 | くっつけずに切り離す。二件目が本題と無関係なら、これがもっとも丁寧な扱いになる 避ける場面:二件目の期日が本題より早いとき。連絡が遅れる |
そのまま使えるメール例文
取引先へ、本題の確認に加えてもう一点頼む
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。山田です。
先日お送りした 5 月分の請求書について、ご確認をお願いいたします。
金額に相違がございましたら、5 月 20 日までにご連絡くださいますと幸いです。
恐れ入りますが、もう一点ございます。
差し支えなければ、経理ご担当者様の連絡先をお知らせいただけますでしょうか。
次回以降、請求書を直接お送りできればと考えております。
お手数であれば、これまでどおり田中様宛にお送りいたしますので、その旨お知らせください。
よろしくお願い申し上げます。
社内へ、同じ作業のタイミングに合わせて依頼する
情報システム部
佐藤さん
お疲れさまです。営業企画の山田です。
来週の会議室予約システムの更新について、1 点お願いがあります。
更新作業で一度サービスを停止されると伺いました。
同じタイミングで、予約画面の部署一覧に「営業企画部」を追加していただけないでしょうか。
4 月の組織変更後、選択肢に出てこない状態が続いております。
別作業として依頼すると再度の停止が必要になりそうでしたので、
この機会にご相談した次第です。難しいようでしたら、通常の依頼として出し直します。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
別件を本文にくっつけず、切り離して伝える
鈴木部長
お疲れさまです。山田です。
本日の商談の結果をご報告いたします。
先方は価格については合意され、契約書の様式のみ持ち帰りとなりました。
来週水曜日に先方の法務ご担当者を交えて再度お打ち合わせいたします。
なお、来期の要員計画についてもご相談したい件がございますが、
本件とは別のお話ですので、別途あらためてご連絡いたします。
今週中に資料をまとめ、お時間をいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
使わないほうがよい言い換え
置き換えれば丁寧になるとは限りません。次の表現は実際に誤用として指摘されることが多いものです。
ついでにお願いします(上司・取引先へ)
もっとも多い誤用です。「ついで」かどうかを決められるのは作業をする相手だけで、依頼する側が先に判定すると、負担の見積もりを奪ったことになります。相手が実際には別作業として着手しなければならない場合、軽く言われた分だけ心証が悪くなります。「恐れ入りますが、もう一点」で十分伝わります。
ついでで構いませんので
譲歩しているように見えて、「あなたには手間ではないはずだ」という前提は残ったままです。譲るべきなのは手間の見積もりではなく、期限か、引き受けるかどうかの判断です。急がないと伝えたいなら「お手すきの際に」、断ってよいと伝えたいなら「差し支えなければ」と、何を譲るのかをはっきりさせてください。
ついでに申し上げますと(自分の話を足すとき)
依頼ではなく自分の発言を追加する場面でも、「ついで」は軽さを伝えます。相手からの相談への返信の末尾に置くと、返信そのものが片手間だったように読めます。「1 点補足いたしますと」に替えれば、同じ位置に同じ内容を置いても印象は変わりません。
「ついでに」を使った文章を、相手に合わせて直す
このページの内容は、登録も課金もなくすべて読めます。無料枠があるのは下の変換ツールだけです(1日3回・1回 1,000 文字まで)。
事実・数値・日付は書き換えません。入力した文章は当サイトには保存されません。変換は国外(米国)のAI事業者で処理されるため、機密情報の入力はお控えください(プライバシーポリシー)。
直した文章
下書きに見つかった表現
文章を貼って宛先を選ぶと、ここに直した文章が出ます。
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よくある質問
無料で使えますか?
はい。登録もログインも不要で、すぐにお使いいただけます。要約は1日1回、1回あたり5,000文字まで無料です(日本時間の0:00にリセットされます)。参考文献ジェネレーターは回数制限なく何度でも無料でお使いいただけます。クレジットカードの登録は必要ありません。
「ついでに」は失礼な表現ですか?
敬語としての誤りはありませんが、相手によっては失礼に受け取られます。
分かれ目は上下ではなく、手間を負うのが誰かです。
自分が動く場合(「外出のついでに寄ります」)は問題になりません。
相手を動かす場合だけ、負担を勝手に小さく見積もったことになります。
社内の同僚になら使ってよいですか?
関係ができている相手なら、口頭では自然です。
ただしメールやチャットのように文字で残る場では、口調の柔らかさが伝わらないぶん、
軽く扱った表現だけが残ります。文字にするときは
「同じタイミングで」「お手すきの際に」に替えるほうが安全です。
「ついでに」と「あわせて」はどう違いますか?
重さの扱いが逆です。「あわせて」は 2 件を同じ重さで並べ、
「ついでに」は 2 件目を軽いものとして扱います。
2 件とも相手にきちんとやってほしいなら「あわせて」、
追加であることを認めて頼むなら「恐れ入りますが、もう一点」です。
目上の人に 2 件頼むとき、順番はどうしますか?
重い依頼を先に書いてください。軽いものから書くと、
読み進めるうちに本題の重さが伝わりにくくなります。
そのうえで 2 件目の頭に「恐れ入りますが、もう一点」と置けば、
追加であることと、それでも対応をお願いしたいことが両方伝わります。
1 通にまとめるのと、2 通に分けて送るのはどちらがよいですか?
期日と担当が違うなら分けてください。1 通に混ぜると、
片方だけ対応されて残りが埋もれます。
同じ相手・同じ期日で、対象も近いなら 1 通で構いません。
その場合も「2 点お願いがございます」と冒頭で件数を宣言してください。
相手から「ついでに」と言われた場合はどう返しますか?
表現を指摘する必要はありません。実際に手間がかかるなら、
かかる時間を事実として返してください。
「別作業となり、2 営業日ほど頂戴いたします」と伝えれば、
角を立てずに見積もりを訂正できます。
長くなったメールを短くする
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