「はしょる」の言い換え
「はしょる」は着物の裾をたくし上げる動作から来た口語の動詞で、書き言葉として文書に置くとその一語だけ体裁が崩れます。さらに「手を抜いて短くした」という含みを持つため、自分の説明に使えば準備不足の自己申告になり、相手への依頼に使えば相手の用意を軽く扱う響きになります。
場面で選ぶ言い換え 7選
| 言い換え | 相手・場面 | ニュアンスと使いどころ |
|---|---|---|
| 割愛する 改まった場面 | 取引先・上司 | 惜しみながら省く。本来は伝えたいが事情で外す、という含みが語そのものに入っている 避ける場面:もともと不要な項目を落とすとき。惜しむ理由がないので空々しくなる |
| 省略する 標準 | 社内・取引先 | 省いてよいと分かっている部分を、価値判断を挟まずに落とす。手順書や議事録の表記に向く 避ける場面:相手が説明を期待していた箇所。事務的で突き放して見える |
| 要点を絞る 標準 | 社内・上司 | 削ったのではなく、伝える対象を選び直したと示す。相手に短く話してもらう依頼にも使える 避ける場面:どの要点を残すか決まっていないとき。何を聞けるのか相手に伝わらない |
| 簡潔にまとめる 標準 | 社内・取引先 | 情報量を保ったまま短くする。欠落を含意しないので、資料の分量を減らす指示に使える 避ける場面:実際には内容を落とすとき。落とした事実が隠れて後で齟齬になる |
| かいつまんでご説明します 標準 | 社内・取引先 | 全体から要所だけ拾って話すという前置き。口頭説明の冒頭に置いて聞き手の期待を合わせる 避ける場面:正式な報告書や契約に関わる文書。話し言葉寄りで軽い |
| 概要のみお伝えします 改まった場面 | 取引先 | 詳細が別に存在することを示したうえで本文を短くする。添付や別紙とセットで使う 避ける場面:詳細をこのあと出す予定がないとき。続きを待たせてしまう |
| 簡略化する 標準 | 社内 | 一回の説明ではなく、手順や様式そのものを恒常的に短くする。仕組みを変える話に限る 避ける場面:その場かぎりの説明を短くするとき。運用を変更したと誤解される |
そのまま使えるメール例文
社内の定例で、説明の一部を外すと事前に伝える
営業部各位
お疲れさまです。企画の山田です。
明日の定例では、新プランについてお時間をいただきます。
持ち時間が 15 分と限られておりますので、価格表の項目別の内訳につきましては割愛し、
判断に必要な三点、対象顧客・想定単価・切り替え時期に絞ってご説明いたします。
内訳は共有フォルダの「新プラン_価格根拠」に置いております。
先に目を通しておきたい方は、そちらをご覧ください。
取引先への報告で、本文を短くして詳細を別添にする
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。山田です。
先月分の稼働状況について、まずは概要のみお伝えいたします。
総稼働は 182 時間、うち追加対応が 21 時間でした。
費目ごとの内訳は件数が多くなりますため、本文では省略し、
添付の一覧にまとめております。
内訳についてご不明な点がございましたら、個別にご説明いたしますのでお申し付けください。
相手に説明を短くしてほしいと依頼する
佐藤様
お世話になっております。山田です。
来週の報告会につきまして、一点お願いがございます。
当日は役員の出席時間が 30 分しか確保できておりません。
恐れ入りますが、進捗のご説明は要点を絞っていただき、
残課題と、ご判断をお願いしたい事項の二点を中心にお話しいただけますでしょうか。
補足の資料は当日配布ではなく事前にご共有いただければ、こちらで目を通しておきます。
使わないほうがよい言い換え
置き換えれば丁寧になるとは限りません。次の表現は実際に誤用として指摘されることが多いものです。
端折る(漢字表記でそのまま書く)
「端折る」は当て字で常用漢字表の音訓にない読みのため、初見で読めない相手がいます。漢字にしても口語であることは変わらず、手を抜いた含みも残ったままです。表記をいじるのではなく、「割愛する」「省略する」と語ごと替えてください。
割愛させていただきます(不要な項目を落とすとき)
「割愛」は惜しみながら手放すという意味なので、もとから省くつもりだった項目に使うと惜しんでいない事実が透けて、儀礼的に響きます。不要なものを落とすだけなら「省略いたします」で十分です。
はしょってご説明します(自分の説明の前置き)
短くした理由を伝える前に、手を抜いたと自己申告する形になっています。聞き手には「本来あるはずの内容が削られた」とだけ伝わり、話の中身への信頼が下がります。「要点を絞ってご説明します」と、選び直した結果であることを示してください。
はしょってください(相手への依頼)
相手が用意した説明を雑に切り詰めてほしい、という指示に読めます。時間の制約はこちら側の事情なので、相手の準備を軽く扱う言い方にしないでください。「要点を絞っていただけますでしょうか」と、残してほしい範囲を添えて頼みます。
「はしょる」を使った文章を、相手に合わせて直す
このページの内容は、登録も課金もなくすべて読めます。無料枠があるのは下の変換ツールだけです(1日3回・1回 1,000 文字まで)。
事実・数値・日付は書き換えません。入力した文章は当サイトには保存されません。変換は国外(米国)のAI事業者で処理されるため、機密情報の入力はお控えください(プライバシーポリシー)。
直した文章
下書きに見つかった表現
文章を貼って宛先を選ぶと、ここに直した文章が出ます。
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よくある質問
無料で使えますか?
はい。登録もログインも不要で、すぐにお使いいただけます。要約は1日1回、1回あたり5,000文字まで無料です(日本時間の0:00にリセットされます)。参考文献ジェネレーターは回数制限なく何度でも無料でお使いいただけます。クレジットカードの登録は必要ありません。
「はしょる」はビジネスメールで使ってもよいですか?
社内のチャットで同僚に向けるくらいまでにとどめてください。
口語の動詞なので、丁寧体の文章に混ぜるとその一語だけ浮きます。
加えて「手を抜いた」という含みがあり、説明そのものの信頼を下げてしまいます。
「割愛」と「省略」はどう使い分けますか?
惜しむ気持ちがあるかどうかで分かれます。「割愛」は本来伝えたい内容を事情で手放す語で、
時間や紙幅の制約で泣く泣く外す場面に使います。
もとから不要な項目や、定型で省いてよい欄を落とすときは「省略」が正確です。
「端折る」と漢字で書けば書き言葉になりますか?
なりません。表記を変えても語の性質は口語のままで、読めない相手が増えるだけです。
社外文書では漢字にするか仮名にするかではなく、語を替えるのが解決になります。
会議で説明を短くするときの前置きは何がよいですか?
何を外して何を残すかを一文で示すのが最も伝わります。
「内訳は割愛し、判断に必要な三点に絞ってご説明します」のように書くと、
聞き手は削られた部分を探さずに済み、質問も残った論点に集まります。
相手に説明を短くしてほしいと頼むときの言い方は?
短くする理由と、残してほしい範囲をセットで伝えます。
「役員の出席が 30 分のため、残課題とご判断事項の二点に絞っていただけますでしょうか」
という形にすると、依頼が相手の準備への評価に読まれません。
「割愛させていただきます」は二重敬語になりませんか?
二重敬語ではありません。「させていただく」は許可を得て行うという形で、敬語を重ねてはいません。
ただし相手の許可が前提になる場面かどうかは分かれます。
自分の持ち時間の中で外すだけなら「割愛いたします」のほうが簡潔です。
長くなったメールを短くする
言い換えで整えたあと、全体が長すぎると感じたら要約AIに通してみてください。要点を残したまま短くできます。登録不要・無料です。