「対応する」の言い換え
「対応します」は、依頼を引き受けたことも、作業を始めることも、完了させることも表せてしまいます。そのため受け取った側は、いつ何が出てくるのかを判断できません。催促のメールがなくならない原因の多くは、返信の述語がこの語のままで、期日が書かれていないことにあります。
場面で選ぶ言い換え 6選
| 言い換え | 相手・場面 | ニュアンスと使いどころ |
|---|---|---|
| 承ります 改まった場面 | 取引先・顧客 | 依頼を引き受けたことだけを明確に伝える。作業内容と期日は別の行に書く前提で使う 避ける場面:引き受けるかどうかを社内で確認したい段階。承諾したと確定して伝わる |
| 着手いたします 改まった場面 | 取引先・上司 | 作業を始めることを示す。完了と混同されないので、長期の作業の第一報に向く 避ける場面:短時間で終わる作業。着手だけ知らせても相手の役に立たない |
| 手配いたします 改まった場面 | 取引先・社内 | 人・物・場所を外部に依頼して押さえること。費用や契約が動く行為を指す 避ける場面:自分の手元で行う作業。実際より大きな動きに聞こえる |
| 担当いたします 改まった場面 | 取引先・顧客 | 誰がその件を持つのかを明示する。窓口が変わったときの第一報に 避ける場面:作業の完了時期を聞かれているとき。人の話にすり替わる |
| 確認のうえご返信いたします 改まった場面 | 取引先・上司 | 即答できないときに、返答の意思と時期を示す。期日とセットで使うと催促が止まる 避ける場面:すでに答えを持っているとき。引き延ばしと受け取られる |
| 進めてまいります 改まった場面 | 取引先・上司 | すでに始まっている作業を続けることを述べる。定例報告の締めに置ける 避ける場面:新しい依頼への返信。着手したのかどうかが伝わらない |
そのまま使えるメール例文
取引先からの仕様変更の依頼を引き受ける
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。山田です。
帳票レイアウトの変更につきまして、承ります。
作業は9月1日に着手し、検証環境への反映は9月5日18時を予定しております。
ご確認の期間を2営業日いただき、問題がなければ9月10日の夜間に本番へ反映いたします。
この日程で差し支えございませんでしょうか。ご返信をお待ちしております。
即答できない問い合わせに返信する
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。山田です。
海外拠点からの接続可否についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。
現在の契約範囲で対象となるかを法務および基盤担当に確認のうえ、
8月31日17時までにご返信いたします。
お待たせして恐れ入りますが、いましばらくお時間を頂戴できますと幸いです。
新任の担当として窓口を引き継ぐ
株式会社サンプル商事
田中様
お世話になっております。山田と申します。
9月1日より、貴社の保守窓口を鈴木より引き継ぎ、私が担当いたします。
障害のご連絡は従来どおり共通の窓口宛にお送りください。24時間受け付けております。
仕様や見積もりのご相談は、私宛に直接ご連絡いただけますと早く進みます。
あらためてご挨拶に伺いたく存じますので、9月中でご都合のよい日をお知らせいただけますでしょうか。
社内へ会場と機材の手配を引き受けたことを伝える
プロジェクト関係者各位
お疲れさまです。総務部の山田です。
10月14日の合同レビューにつきまして、会場と機材を手配いたします。
本社7階の大会議室を9時から17時で押さえました。
配信用のカメラとマイクは外部業者へ発注済みで、当日8時30分に設営が完了します。
追加でご要望がありましたら、9月20日までに私までご連絡ください。
当日の進行表は10月上旬にあらためてお送りいたします。
使わないほうがよい言い換え
置き換えれば丁寧になるとは限りません。次の表現は実際に誤用として指摘されることが多いものです。
こちらで対応しておきます
社内でもっとも軽く使われ、もっとも取りこぼしを生む請け合いです。「〜ておく」は片手間に済ませるという含みを持つため、受け取った側は完了の確認が不要だと判断し、そのまま自分の作業を進めます。実際には着手されていなくても気づかれないまま期日を迎えます。引き取るのであれば「私が担当し、9月2日までに完了します」と、担当と期日を言い切ってください。
対応させていただきます
丁寧にしたつもりでも、内容は「対応します」と同じで、いつ何をするかは伝わっていません。「させていただく」を重ねるより、動詞を具体にするほうが丁寧です。「9月1日に着手いたします」であれば、相手はその日を前提に予定を組めます。
お取り計らいいたします
「取り計らう」は、物事がうまく運ぶように便宜を図るという含みを持つ語です。実務ではほぼ「お取り計らいのほどお願い申し上げます」と、相手に依頼する形で使われます。自分の行為として述べると、特別の配慮をしてやるという響きが出ます。引き受けたことを伝えるのであれば「承ります」で足ります。
随時対応いたします
いつでも受け付けるという意味に読めますが、期限の約束は含みません。受付時間や返答までの目安がある場合は、「平日9時から18時に受け付け、 3営業日以内にご返答いたします」と数字で書いてください。
「対応する」を使った文章を、相手に合わせて直す
このページの内容は、登録も課金もなくすべて読めます。無料枠があるのは下の変換ツールだけです(1日3回・1回 1,000 文字まで)。
事実・数値・日付は書き換えません。入力した文章は当サイトには保存されません。変換は国外(米国)のAI事業者で処理されるため、機密情報の入力はお控えください(プライバシーポリシー)。
直した文章
下書きに見つかった表現
文章を貼って宛先を選ぶと、ここに直した文章が出ます。
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よくある質問
無料で使えますか?
はい。登録もログインも不要で、すぐにお使いいただけます。要約は1日1回、1回あたり5,000文字まで無料です(日本時間の0:00にリセットされます)。参考文献ジェネレーターは回数制限なく何度でも無料でお使いいただけます。クレジットカードの登録は必要ありません。
「承ります」と「承知しました」はどう違いますか?
「承ります」は依頼を引き受けることの表明で、これから作業が発生します。
「承知しました」は内容を理解したことの表明で、必ずしも作業を伴いません。
日程の連絡を受けただけなら「承知しました」、作業の依頼なら「承ります」が合います。
引き受けたのかどうかで相手の動きが変わるので、ここは区別してください。
「対応します」とだけ返信してはいけないのですか?
社内の短いやり取りで、期日が別に共有されているなら問題ありません。
避けたいのは、依頼を受けた最初の返信をこの一文で済ませることです。
引き受けたのか、いつ出るのかが分からないため、相手は数日後にもう一度確認の連絡をすることになります。
期日をまだ約束できないときはどう書きますか?
いつ約束できるかを書いてください。
「調査に2日ほど要しますので、8月31日までに完了予定日をお伝えいたします」のように、
次に連絡する日を確定させます。
期日が出せないこと自体は問題になりません。次の連絡がいつ来るか分からないことが問題になります。
「対応いたします」と「対応させていただきます」はどちらが丁寧ですか?
「対応いたします」で十分に丁寧です。
「させていただく」は本来、相手の許可を受けて行う場合に使う形なので、
依頼された作業に付けると重複した敬語になります。
文書の中で何度も繰り返すと、かえって読みにくくなります。
断るときは何と書けばよいですか?
「対応いたしかねます」が基本形ですが、それだけで終えると角が立ちます。
できない範囲と、できる範囲を並べて書いてください。
「現行契約の範囲では海外拠点からの接続はお受けできませんが、
追加オプションのご契約で対応可能です」のように、次の選択肢が示されていれば話が続きます。
「対応する」と「対応」は別のページなのですか?
書く場所が違うため分けています。
「対応する」はメール本文の述語として、自分が何をするかを相手に約束する語です。
「対応」は名詞として、報告書・進捗表・件名に置かれ、記録として何が行われたかを示す語です。
前者では期日の書き方が、後者では動作の具体性が問題になります。
長くなったメールを短くする
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