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「受け入れる」の言い換え

「受け入れる」は、外から来たものを自分の側に取り込むという構図の語です。そのため、取り込むかどうかを決める側に立つことになり、相手の申し出に向けて使うと審査して認めてやった、という響きが出ます。条件を呑んだのか、要望を成果物に反映したのか、人や組織を迎えたのかによって、置き換える語も変わります。

場面で選ぶ言い換え 7選

言い換え相手・場面ニュアンスと使いどころ
受諾いたします
改まった場面
取引先・顧客相手が出した条件を、こちらの希望を通さずに受ける。譲った側であることが語に残る
避ける場面:自分から進んで引き受ける場面。押し切られた印象になる
お申し出に応じます
改まった場面
取引先・顧客相手が持ちかけたことに応える形。判定の色がなく、対等なやり取りとして読める
避ける場面:契約条件の確定。応じるという語では、どこまで合意したのかが残らない
ご要望のとおり修正いたします
改まった場面
顧客・取引先抽象的な受諾をやめて、何をするかで答える。相手は結果を確認できる
避ける場面:要望の一部だけを受ける場合。全部に応じたことになってしまう
ご意向に沿って進めます
改まった場面
上司・取引先相手の判断を尊重して従うことを示す。良し悪しの評価を一切含まない
避ける場面:こちらに専門的な懸念があるとき。異議がないと受け取られる
反映いたします
標準
取引先・社内意見や指摘を成果物へ取り込む。どの版に入るかを添えると、確認の手間が減る
避ける場面:方針そのものへの同意を問われたとき。作業の話に読み替えたように見える
お迎えする準備を整えております
改まった場面
取引先出向者・研修生・見学者など、人や組織を迎える側の「受け入れ」。歓迎の姿勢が出る
避ける場面:条件や要求に応じる場面。意味が通じない
条件を呑む
くだけた場面
社内譲ったことを社内で率直に共有する言い方。どこを譲ったかを続けて書くと記録として残る
避ける場面:社外への文面。呑まされたという含みが相手に伝わる

そのまま使えるメール例文

相手が提示した条件を受ける

株式会社サンプル商事
田中様

お世話になっております。山田です。

ご提示いただいた支払条件、月末締めの翌々月10日払いにつきまして、受諾いたします。
当初お願いしておりました翌月末払いからの変更となりますが、今回の取引ではこの条件で進めさせてください。

つきましては、契約書第8条の文言を差し替えた版をお送りいたします。
ご確認のうえ、ご署名いただけますでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。

修正の要望に応える

佐藤様

お世話になっております。山田です。

ご確認いただいたデザイン案について、ご要望のとおり修正いたします。
見出しの級数を1段階大きくし、問い合わせ先を各ページの下部にも配置します。

いただいたご指摘のうち、色調の件は印刷時の見え方を確認したうえで反映いたします。
修正版は5月18日(土)までにお送りいたします。
よろしくお願い申し上げます。

出向者を迎える連絡をする

株式会社サンプル商事
鈴木様

お世話になっております。人事部の山田でございます。

6月1日よりご出向いただく高橋様につきまして、お迎えする準備を整えております。
執務席は3階の営業企画部内に用意し、入館証と貸与端末も初日にお渡しできる状態です。

初日の集合場所と時間を、高橋様へ直接ご案内してもよろしいでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。

譲った内容を社内で共有する

鈴木部長

お疲れさまです。山田です。

サンプル商事様との契約交渉の結果を共有いたします。
支払サイトについては先方の条件を呑む形で決着しました。翌月末払いから翌々月10日払いへの変更です。

そのかわり、最低発注数量を当初案の月200個から150個へ引き下げてもらっています。
年間の資金繰りへの影響を試算しましたので、明日の定例でご説明いたします。
よろしくお願いいたします。

使わないほうがよい言い換え

置き換えれば丁寧になるとは限りません。次の表現は実際に誤用として指摘されることが多いものです。

受け入れます(取引先への返信で使う)

審査して認めた側に立つ形になるため、譲歩したはずの場面でも上から目線に読まれます。条件を呑んだのであれば「受諾いたします」、要望に応えたのであれば「ご要望のとおり修正いたします」と、何をしたのかで書き分けてください。

受け入れ可能です

社内の検討資料であれば正確ですが、相手への返信に使うと事務的で、合意した温度が出ません。加えて「可能」は能力の話なので、受けると決めたのかどうかが伝わりません。決めたのであれば「お申し出に応じます」と、意思の形で書いてください。

甘んじて受け入れます

本来は不本意ながら受けるという意味で、批判や処分を受け止める場面の語です。商談で使うと、不満を抱えたまま受けたことが相手に伝わります。譲った事実を残したいのであれば、社内には「条件を呑む」と書き、相手には条件そのものを書いて確認するにとどめてください。

受け入れる方向で検討します

受諾とも保留とも読めるため、相手は準備を進めてよいのか判断できません。決まっているなら「受諾いたします」、決まっていないなら「5月20日までに可否をご回答いたします」と、どちらなのかを明示してください。

「受け入れる」を使った文章を、相手に合わせて直す

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よくある質問

無料で使えますか?

はい。登録もログインも不要で、すぐにお使いいただけます。要約は1日1回、1回あたり5,000文字まで無料です(日本時間の0:00にリセットされます)。参考文献ジェネレーターは回数制限なく何度でも無料でお使いいただけます。クレジットカードの登録は必要ありません。

「受け入れる」は目上に使うと失礼ですか?

語そのものが失礼なのではなく、立場が入れ替わるのが問題です。

上司の指示に対して「受け入れます」と返すと、指示を審査して認めた形になります。

「ご意向に沿って進めます」「承知しました」であれば、従う側の立場のまま返せます。

「受諾」と「承諾」はどう違いますか?

向きが違います。「受諾」は相手が出した申し入れや条件を受けること、

「承諾」は相手の依頼を承知して引き受けることです。

値下げ要求を呑むのは「受諾」、作業を頼まれて引き受けるのは「承諾」が自然です。

契約書では、申込みと承諾という組み合わせで使われるため、混ぜると法的な意味が変わることがあります。

要望の一部だけを受ける場合はどう書きますか?

受ける部分と受けない部分を別の文に分けます。

「見出しの級数と問い合わせ先の配置は、ご要望のとおり修正いたします。

色調については、印刷時の見え方を確認したうえで改めてご相談させてください」のように書けば、

どこが確定してどこが未確定かが残ります。まとめて「受け入れます」と書くと、全部に応じたことになります。

「受け入れ」という名詞はそのまま使ってよいですか?

人や組織を迎える意味であれば自然です。

「受け入れ体制」「受け入れ人数」「実習生の受け入れ」は定着した言い方で、言い換える必要はありません。

避けたほうがよいのは、相手の意見や条件に対して「受け入れ」と名詞で書く場合です。

この場合は審査の色が強く出ます。

相手の指摘に納得していないが、従わざるを得ない場合は?

同意と実行を分けて書きます。

「ご指摘の点は反映いたします。あわせて、当初案とした理由を補足させてください」のように、

対応することと、こちらの見解を残すことは両立します。

「甘んじて受け入れます」と書くと不本意さだけが伝わり、見解は残りません。

社内で「呑む」と書くのは砕けすぎませんか?

口頭や社内の共有では広く使われている言い方で、譲ったことが端的に伝わります。

ただし議事録や稟議書のように、後から社外の目に触れる可能性がある文書では

「先方条件を受諾」と書くほうが安全です。社外へのメールには使いません。

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